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2005.04.23

女性音楽家3人を題材にした映画が製作される

wunderkind_trilogy

 先日オランダの映画製作会社Ventus Filmが、18世紀から19世紀に実在した女性音楽家たちの生涯を描いた映画を順次製作すると発表しました(参照:英語)。先ずレオポルド・モーツァルトの娘でヴォルフガング・アマデウスの姉、ナンナル(写真左)を主人公にした「The Wonder Child」が今年冬に製作されます。これに続いてクララ・シューマン(写真中)とファニー・メンデルスゾーン(写真右)の映画も予定されています。この三部作のメガホンを取るのはHeinrich Dahms氏、プロデューサーのペーター・ファン・フォーゲルポール氏はラース・フォン・トリアーの映画「奇跡の海」をプロデュースした方です。
 女性ばかりを主人公にした三部作というのは私の知る限りこれまでなかったものなので、この企画は目を引きますね。彼女たち3人はいずれも優れた音楽的才能を持ちながら、高名な兄弟(あるいは夫)の影に隠れる存在だった、という共通点を持っていますが、この3人をどのように描いていくのか、映画の完成を楽しみに待ちたいと思います。
 ところで音楽家を主人公にした映画は枚挙にいとまがないのですが、やはり一番メジャーなのはミロス・フォアマンの「アマデウス」でしょうか。それ以外でもケン・ラッセルの「マーラー」、ジェラール・ドパルデューがマラン・マレに扮した「めぐり逢う朝」(アラン・コルノー監督)なども有名ですね。このテの映画でのマイ・フェイバリットはヤナーチェクの一生を描いた「白いたてがみのライオン」です。しがない田舎者の音楽教師が「イェヌーファ」の上演をきっかけに運命が好転し、カミラ夫人とのダブル不倫(それにしてもなんで「カミラ」なんだ…。偶然の一致にしては恐ろしい)を経て創作意欲がより旺盛になる様が、デフォルメなく自然に描かれています。やや破格ともいえる人生を送ったヤナーチェクですが、彼の心の動きに素直に感情移入できるのは、きっとよく書けた台本だからでしょう。現在DVD、ビデオともに廃盤なのが残念です。


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