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2005.04.10

ラダメスが「本当に」閉じこめられそうになる

 私だけでなく世界中の音楽ファンの注目を集めているコペンハーゲンの新歌劇場「オペラァン」ですが、そこで今月5日に「アイーダ」の上演中にセットが崩壊するという事故が発生しました。地下室のセットの一部がラダメス役のデイヴィット・レンドールの上に覆い被さる形で落ちてきたのです。そのとき舞台上は真っ暗で、明かりになるようなものはレンドールの持つ蝋燭(ろうそく)しかない状態で、彼が気づいたときには既にセットは崩れるところで、彼は為す術もなく叫び声とともにセットに押しつぶされてしまいました。
 幸いにもレンドールはケガをせずに済みましたが、彼はショックの余り舞台には戻れず、この日の公演はここで終了となりました。多くの読者は既にご存じかと思いますが、「アイーダ」の最終幕ではラダメスは生き埋めにされてしまいます。そんな場面でラダメスがセットの下敷きになり、本当に生き埋め状態になったのですから、当人の驚きは相当のものがあったと思います。最近のオペラのセットには凝ったモノが多いですから、今後このような事故が起こらないように安全にはこれまで以上に気を配って欲しいですね。
(参考)
New Kerala. Operatic tenor literally brings house down(8 April, 2005)
PlaybillArts. Collapsing Set Brings Copenhagen Aida to a Halt (10 April, 2005)

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Comments

こんばんは。
ホント歌手に怪我がなかったので笑い話で済んだのですが、一つ間違えると惨事にもなりかねませんからね。無事で良かったです。でも確かにこみ上げる笑いを禁じ得ないですが。

Posted by: 「坂本くん」 | 2005.04.12 21:26

ラダメスが生き埋め・・・
読んでいて一瞬、プフッと笑いそうになってしまいました。
説明から察するところ、まだラダメスが地下牢に一人だけの場面だったのでしょうか。
ということは、最後アイーダにも会えず、二重唱も歌えず・・・、まことにご愁傷さまですね。

Posted by: まーどんな | 2005.04.12 01:51

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