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2005.03.10

英ハイペリオン・レーベルが控訴 楽譜の校訂者への著作権を争う裁判で

 昨年7月15日のエントリでお伝えした裁判の続報です。この裁判ではde Lalandeの楽譜の校訂を行った音楽学者Lionel Sawkins氏が、自ら編纂・校訂した楽譜に対する著作権を主張し、彼の楽譜を使用した演奏のCDの発売元のハイペリオン側に著作権料を支払うよう訴えを起こし、第一審では原告の訴えが認められ、ハイペリオン側には50万ポンド(約1億円)の支払いが命じられました。
 ハイペリオンという会社の規模を考えると50万ポンドは決して少額とはいえず、今後の行方を心配していたのですが、Times紙の今月7日付の記事(英語)によると、ハイペリオンは判決を不服として控訴し、来週に第二審が開かれるということです。今回のケースについて上記の記事を書いたRichard Morrison氏は「校訂者には仕事に見合うだけの報酬が必要」と音楽学者の仕事に理解を示しつつも、古い作品に加筆を加えることにオリジナリティを認める今回の判決を契機に「多くの音楽学者が著作権料を請求し、そのあおりを受けて音楽団体の財政を危機に追い込む可能性がある」と音楽業界への影響を懸念しています。そして更に「この判決はパブリック・ドメイン包囲網への追い風となる」と、一連の米国主導の著作権保護期間延長の動きとも関連づけて論じています。「人類が共に共有すべき文化遺産に触れるのを今以上制限するのは道徳的に間違っている」と結ぶMorrison氏に私も同意します。

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ドゥラランドの作品録音とCD販売を巡る、ハイペリオンと校訂者ライオネル・ソーキンス博士の間の著作権裁判のニュース。ここ最近、様々なメディアでも、取り上げられるようになってきました。それらを簡単にピックアップしています。 [Read More]

Tracked on 2005.06.21 at 00:06

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