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2005.03.28

あのオペラ歌手がダイエットに成功

 当ダイアリーの昨年6月24日付のエントリで触れた、太りすぎが祟って「ナクソス島のアリアドネ」の主役降板の憂き目にあったあのソプラノ歌手が、なんと一念発起してダイエットのために消化管のバイパス手術を受け、その結果約100ポンド(約45キログラム)の減量に成功したことを関係者が明らかにしました。この後「ニューヨーク・タイムズ」、「ワシントン・ポスト」、ABCBBC(何れも英語)などの各種メディアがこぞってこのニュースを取り上げました。

 論より証拠。まずはこの写真をご覧下さい。

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 確かに。
 彼女によると、これまでにも様々なダイエットを試みたもののどれもうまく行かず(薬を飲んだ副作用で躁状態にもなったそうです)、実は例の降板事件の頃には手術を決意していたそうです。そしてコヴェント・ガーデンでアリアドネを歌う予定だった去年7月7日にニューヨークの病院で胃の噴門部(口に近い方)に穴を開けて、その穴を小腸に直結させる手術を受けました。これで食べたものの一部は胃やそれに続く十二指腸などを経ることなく通るようになり、消化されることなく体外に排泄されることで食事量を減らしたのと同様の効果が得られることになります。この方法を知ったとき彼女は「天の恵みだ」と思ったそうです。
 手術は無事成功し、術後7週間後には既にステージに立っていました。手術後はやはり体の変化に対してテクニックでアジャストする必要があったと告白していますが、昨年11月にエリザベート(「タンホイザー」)を歌い、今月はレオノーレ(「フィデリオ」)も歌い、何れもプレスの反応は好評でした。そして減量により舞台でのレパートリーも増えることが予想されます。彼女自身はこれまで演奏会形式でしか歌っていなかった「サロメ」をオペラハウスで歌いたいといいます。ちなみに彼女は以前「私が歌うと『77枚のヴェールの踊り』になっちゃうわ」と冗談を飛ばしたこともあったそうですが、こんど舞台に登るときは大丈夫でしょうか(笑)。
 ところでアメリカでは肥満治療を目的とした外科手術は広く行われているようで、昨年は全米で15万人が手術を受けました。そのうちの75%がこのオペラ歌手と同じようなバイパス手術だそうです。

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Comments

私も一度生で体験してみたい歌手の一人ですね。来年のMET来日公演ではジークリンデ役で帯同するようですが、個人的にはやはり「サロメ」を見てみたいです(笑)。

Posted by: 「坂本くん」 | 2005.03.29 at 18:04

それにしてもスリムになったんですね。ちょっとびっくりしました。でも、アリアドネはノーマンの例もあったので、ちょっとあのニュースには「行きすぎでないかい?」と思った次第です。一度彼女も聴いてみたいのですが、なかなかチャンスに恵まれません。ベルリンでのマルシャリンがそこそこ評判だっただけに…。

Posted by: じぃ。 | 2005.03.29 at 12:11

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