【レビュー】ラフブランチ「ROUGH BRUNCH」
1.マヨイイヌ
2.愛の蜜
3.ninjya
4.hose
5.香草
6.Meseno Horo
7.Mariovsuka Tresenica
8.polska-B
9.翼の問題
10..zoo
11.Hava Nagila
演奏:ラフブランチ(鳥谷竜司、牧野綾太、中森千夏、佐尾山健一、NAHO)
「日本でもこんな音楽をやってるグループがいたのか!」と驚いた一枚。日本のトラッド系グループのラフブランチが東欧の民族音楽やその影響下のオリジナル曲を演奏しています。彼らはスピード感あふれる変拍子と哀感を感じるメロディで独特の音楽世界を繰り広げていますが、ちょっと風変わりなところもあります。一つは東欧系の音楽なのに北欧の弦楽器ニッケルハルパや古楽器のヴィオラ・ダモーレを積極的に使用しているところ。そして日本語の歌も取り入れているところです。ヴォーカルは東欧的な歌唱法ではないようです。こういう編成が歴史的にいって「アリ」なのかどうなのかは民族音楽に詳しくない私にはよく判りませんが、音楽的には「アリ」なのでしょうし、私は屈託無く楽しめました。日本語の歌も想像以上に違和感なく聴けました。ムジカーシュやブルガリアン・ヴォイスなどを聴かれる方には特におすすめですが、バルトークやコダーイらのハンガリーの作曲家を好むクラシック音楽ファンにも、CDの帯にある「まさにハイテンションな松阪牛のスキヤキのような肉一枚五千円の高級感を感じさせるステキなロマンチックミュージックだ!」という宣伝文句に惑わされずに聴いて欲しい気がします。購入は公式サイトか、そこでリストアップされている小売店でどうぞ。
(Sahara Blue record, SBR 1001)
The comments to this entry are closed.
Comments