ヴァンスカのどこまでやるの?
1号店でも取り上げましたが、日本でもファンの多い指揮者オスモ・ヴァンスカが何と北欧のポップス・グループのアバ(ABBA)の楽曲を自らアレンジし、それを手兵ミネソタ交響楽団の演奏会で取り上げることが発表されました。まさに「マンマ・ミーア!」ですね(笑)。
最近のインタビュー(英語:要登録)によると、ヴァンスカは若い頃それほどアバに熱狂した訳ではなかったそうですが「『ダンシング・クイーン』がとても気に入っている」「彼らの音楽には興味深い点がたくさんあります。商業的で売るために作られているけれども、それと同時に聞いていて気持ちが良いし、素敵なメロディーだ。演奏家としても素晴らしいし、耳でも目でも楽しめる存在」と語っています。
ここでインタビュアーから
アバのコスプレで登場するのか
と意地悪な質問が。
いやー、世界各地で上演されているアバのミュージカル「マンマ・ミーア!」でも最後にはキャストがコスプレして登場するので、そんな質問が飛び出したのでしょうが。インタビュアーは「白いジャンプシューズ」と言ってますので
これかな。
でも全盛期のアバは
こんな格好や、果てには
こんなことまでやってくれます。
果たしてヴァンスカはどこまでやるのでしょうか。彼自身は
「まだ決めかねている」
と明言を避けています。
ヴァンスカはアバだけに熱中している訳ではなく、来シーズン(英語)はデボラ・ヴォイトを迎えて「トスカ」の演奏会形式でのコンサートを予定したりしてるのですが、この話題やインタビューも含めて、アメリカのオケは大衆の興味を引くのに必死になっているような気がして正直「ここまでやらなくても」という印象は拭えません。日本でも同じようなことをしたらファンからは「アバを演奏する代わりにシベリウスの珍しい曲をやって欲しいなぁ」という声が上がるのではないでしょうか。
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