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2005.02.25

「楽章間の拍手」をもう一度(そして事件は東京で起こっていた)

 「CLASSICA」経由で来られた方々も含めて皆様こんばんは。iio様のサイトで紹介して頂いてからアクセス数がもう大変なことになっております。改めて「CLASSICA」の影響力の大きさに驚くばかりです。読者の皆様には心から御礼を申し上げます。
 さて今日はこれまでの拍手関連のネタの補足をちゃっちゃと済ませて、先日行われたシカゴ響の公聴会の話題を取り上げる予定でしたが、そのシカゴ響の音楽監督でもあるバレンボイムのピアノによる「平均律クラヴィーア曲集第1巻」の演奏会(サントリーホール:2/13)で、まさに今回のテーマに関係する大事件が発生していたことを今日知りました。

 「♪クラシック音楽響(狂)ピングーの麗しき日々♪」や2ちゃんねるのスレによりますと、このリサイタルの前半のプログラムで「前奏曲とフーガ」一曲一曲が終わる度に拍手をする人たちがいたため、これに怒った別の観客がホールの関係者に抗議し、その後曲の間の拍手を控えるように、とのアナウンスが流れたそうです。私はその会場に居合わせた訳ではありませんし事実関係がよくわからないこともあり、今回の行為の是非を云々するのは難しいのですが、まあコメントにある「前奏曲とフーガの間にも拍手を入れた」「演奏者が嫌がるそぶりをしても続けた」というのが事実なら、このケースでの拍手は不適切ではないかな、という印象を禁じ得ないですね。それにしてもあまりにもタイミングが良すぎる出来事ですね(苦笑)。
 これと反対に拍手がOKだなと思えるのは(iio様の仰るように)「楽しい曲」や「元気な曲」ですね。良い例となると…やはりチャイコフスキーの「ヴァイオリン協奏曲」でしょうか。以前のエントリで私が第一楽章の後で拍手してしまったことを告白しましたが、類似のケースを求めてググってみると出るわ出るわ(笑)。去年のN響のヨーロッパツアー(このレポートの7月12日分)や、4年前の高松の演奏会での庄司紗矢香の独奏(ここのページの下の方です)、そしてイヴリー・ギトリスが演奏したときにも拍手が起こった(このサイトの2月2日分を参照)といいます。それからこれは拍手とは違いますが、大植英次は「ハンガリー舞曲第5番」を演奏するときは必ず観客に手拍子を要求しますね。先日関西でオンエアされた「青少年のためのコンサート」でもそうしていました(→ソース)。
 まあ私としてはこういう観客の感情表現がもっとあっても良いなあと考えますが、逆に静寂が必要な場面もあるでしょう。曲に応じてリアクションにはメリハリをつけたほうがより楽しめるのではないかと思います。

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Comments

斉諧生様>>
いつも貴方のサイトのお世話になっております。
そうですね、ロッシーニいいですね。個人的にはヴェルディの「運命の力」序曲などもよろしいのではないかと思います。
そういえば管弦楽ではありませんが、イタリアでのあるピアノ・リサイタルのライブCDで拍手が被ってたのがあります。そのCDの「レコ芸」誌のレビューでは「ここの客は行儀の悪い客だ」と書かれてしまいましたが(苦笑)。

Pingu様>>
いつも拝見して頂き、ありがとうございます。それにしてもPingu様は正に「歴史的事件」の証人ですよ。貴重なレポありがとうございました。
サイトの名前ですか!?全然オッケーですよ。それこそうちのサイトなんか「なんでおかかなの?」て皆様思っておられるでしょうね。これにはちゃんとした理由があるんですけど、これを話すと長くなるんでまたの機会ということでよろしいでしょうか(笑)。

くまぐす様>>
こちらこそはじめまして。
マーラーの「第3番」の初演のときは第1楽章後に客席にいたR・シュトラウスが真っ先に拍手したらしですよ。個人的にはもし第1楽章が「ダーーーーッ」というティンパニ連打とか「ジャン!ジャン!ジャン!」とかで終わる曲だったら今でも絶対拍手が起こっていたと思います(笑)。


Posted by: 「坂本くん」 | 2005.02.26 at 11:07

はじめまして。

楽章間で拍手があるといいなといつも思うのは、マーラーの第3交響曲の第1楽章が終わった時です。30数分の楽章が終わって楽員さんたちもほっとする瞬間だと思いますので、ここで拍手してあげれば案外嬉しいかもしれませんね。

Posted by: くまぐす | 2005.02.26 at 07:34

初めまして。今日こちらでとりあげていただいた「クラシック音楽響(狂)ピングーの麗しき日々」(←しょーもないタイトルですみません^^; )のPinguと申します。私のblogにトラックバックをいただき、ありがとうございます。(blog初心者なもので、こうした場合にどうやってリアクションするのがスマートなのか、よくわかってなくてすいません) おかかさん(とお呼びしてもよろしいのでしょうか?)のところはCLASSICAさんのところでよく取り上げられていることもあり、そのたびに拝見しておりました。

「東京の事件(バレンボイムの平均律第1集)」の時は、演奏自体には非常に感動したものの、この演奏会については「拍手事件が発生したリサイタル」として、一生記憶に残るんだろうと思います。これって、いいんだか、悪いんだか。

というわけで、失礼いたしました。

Posted by: Pingu | 2005.02.26 at 01:41

こんにちは。御無沙汰しておりました。m(_ _)m
 
> 曲に応じてリアクションにはメリハリ
 
大いに賛同いたします!
例えばロッシーニの序曲のようなノリノリの音楽を煽りに煽るような演奏だったら、最後の音符に拍手をかぶせてもOKじゃないか(待つ方が不自然ではないか)と思います。

Posted by: 斉諧生 | 2005.02.25 at 09:15

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Tracked on 2005.02.25 at 01:30

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