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2005.02.22

演奏会での拍手についてもう少し

先日のエントリで20世紀の音楽会場での拍手のマナーと、その歴史について触れましたが、あれは私が調べ上げたものではなくアメリカのblogを適当に翻訳しただけの内容でしたので、コメントやトラバなどの様々なリアクションを頂くと却って恐縮してしまいます。

 あのエントリに幾つか補足をさせて頂きたいのですが、ます1882年の「パルシファル」初演の際のリアクションについてはこちら(英語)の方が詳しくて分かり易かったです。この記事より事の顛末を箇条書きにしてみますと;

<上演1回目>
第2幕後:拍手喝采が鳴りやまず。ワーグナー客席から「カーテンコールはしません」と告げる。
第3幕後;拍手なし。ワーグナーが「さっき(第2幕後)のメッセージは別に『拍手をしないで』という意味ではありませんので」と述べてやっと拍手がわき起こる。
(この後「ワーグナーは各幕の後の拍手を控えるよう指示した」という噂が広がる)
<上演2回目>
第1幕、第2幕の後で拍手なし。ワーグナー自身の「ブラボー」が観客から注意を受ける。
<上演3回目以降>
第1幕後:拍手なし。
第2幕後;拍手あり。
(以後これが「パルシファル」上演時の恒例となる)
といった次第です。
 
 それから前回はマーラーとトスカニーニがオペラでの喝采による中断を忌み嫌っていたことを紹介しましたが、クレンペラーも「ローエングリン」でアリアの後の拍手に対し観客に抗議したことがここに書かれています。さすがマーラーの弟子ですね(笑)。
 クレンペラーと兄弟弟子のワルターが指揮したマーラーの「交響曲第9番」の演奏会での拍手についてですが、これについてはこのエントリ(英語)が詳しいです。例の「楽章間に拍手があった」と証言したのは、この演奏会を録音した英HMVのフレッド・ガイスブルグでした。彼は「楽章の最後には拍手を消すためにホリュームを絞った」と言います。 
ところで最近アメリカのブロガーの間では「楽章間に拍手をするべきか」で様々な議論が巻き起こっています。先述のRoss氏のエントリは実はこの議論の一部だったのです。(以下続く)
 

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