ニコラ・ベネデッティのCDはDGからリリース
先日お伝えしたイギリスはスコットランド生まれのヴァイオリニスト、ニコラ・ベネデッティ(Nicola Benedetti)のレコード契約の詳細が明らかになりました。契約を勝ち取ったのはユニヴァーサル。契約金は100万ポンド(約1億9200万円)で、これはクラシック音楽の世界ではこの25年間で最大です。今後6枚のアルバムを「イエロー・レーベル」ことDeutsche Gramophone(DG)からリリースするということです。レコード会社側は「(ヴァネッサ・メイのように)濡れたTシャツを着せるようなまねはしない」と語っていますので、どうやらDGらしく正攻法で売り出すようですね。男性として少し寂しい気もしますが(笑)、それはそれでいいでしょう。しかしDGにはヒラリー・ハーンがいますので、キャラが被らないように上手にマネージメントしないといけませんね。
ファースト・アルバムはダニエル・ハーディング指揮ロンドン交響楽団との共演で、今年4月にはもう発売されます。曲目は彼女の飛躍のきっかけとなった例のシマノフスキの「ヴァイオリン協奏曲第1番」です。ベネデッティは契約後「ものすごくエキサイティング」「だけどあまり派手なことはせずに、しっかり地に足をつけてまっすぐ前を向いていきたい」「私はこれまで平凡に過ごしてきた普通の女の子だし、この契約で何かが変わるとは思わないです」「年齢を考えると私はまだまだ習わないといけないことがたくさんありますから」と語っています。同席した彼女のお父さんも「特別な娘にとって、特別な契約だ」とお喜びの様子ですが、「娘はずっとお金に関係なく楽器演奏を続けてきたし、それはこれからも変わらないでしょう」と親らしいコメントも寄せています。このお父さん(Giovanni Benedett氏)、なにやら結構有名な財界人らしいのですが、だれか詳しい情報をお願いします(とまた人任せにしてしまった…)。
今回の契約の模様を目にするにつれ、先日の報道でマスコミに好き勝手しゃべっていた某業界関係者のコメントは一体何だったのかと小一時間問いつめたい気分ですが(笑)、ともあれ思ったより早く演奏が聴けそうで楽しみです。あとは実際に生で彼女の演奏を聴いてみたいですね、というか生ニコラを早く見てみたいです(笑)。
(参考)
Scotsman. Benedetti takes a £1m bow (20 January, 2005)
Telegraph.co.uk. Nicola, 17, lands £1m record deal (20 January, 2005)
Gramophone. DG signs Nicola Benedetti (20 Jaunary, 2005)
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Comments
こんにちは。
ハーディングはこの度ロンドン響の首席客演指揮者に任命されたんですね↓。
ttp://www.lso.co.uk/presskit/pressreleases/index.asp?id=217
このコンビといえば去年の「LSO100周年ガラ」での「スター・ウォーズのテーマ」がありましたね(笑)。いずれにしてもこのコンビでの初CD(だと思いますが…)のできばえがどのようになるか楽しみですね。
ヴァネッサ・メイの写真は、当時話題になった割に実際にごらんになった方は少ないのではないかと思いupしましたが、楽しんで頂けたでしょうか(笑)。
Posted by: 「坂本くん」 | 2005.01.21 16:57
こんにちは。最初のCDは、ハーディング指揮の
LSOと共演なんですか・お~
楽しみですねえ~。ハーディングさんもDGから
CDが出た事ないんじゃないですか?
(どーでしょうか・・。合ってますか?)
そしてLSOとも録音したものがリリースされた事ってないと思うんですが・・。
もちろんBBCヤング・ミュージシャン・オブ・サ・イヤーをとってるべネディティさんの演奏も楽しみですが。とにかく
二重な意味で楽しみです。
確かにヒラリー・ハーンさんともかぶらないかって言うのも心配ですが・・。
追伸・・。
おまけの写真には、苦笑です。
Posted by: dokichi | 2005.01.21 13:33