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2005.01.18

「魔笛」より魔的!?なオペラ 181年ぶりに東京で再演

kuhlau-portrait nikkansports.comで今朝「夏木マリが『ルル』でオペラ初挑戦」というニュースが報じられました。「夏木マリかぁ。現代音楽が好きな彼女だからなあ。でも彼女の声を考えるとタイトルロールじゃないだろうし、どんな役なんだろう」と思って記事を読むと上演されるのは最初想像したベルクのオペラではなくて19世紀にデンマークで活躍した作曲家フリードリヒ・クーラウ(1786-1832)<写真>の作品だとわかりました。「へぇ、19世紀前半にあんなおどろおどろしい内容のオペラがあったのか。でもあのオペラの時代設定は1900年頃だし。何かおかしいなぁ」と思い「クーラウ ルル」でググったところ疑問は氷解しました。

 googleの検索でトップにリストアップされたのは「オペラ『ルル』日本初演を支援する会発足」でした。この「ルル」の初演へのファンの支援を募る内容のページの下の方に、「オペラ『ルル』について~もう一つの魔笛~」という副題に続いてクーラウの「ルル」のあらすじが書かれていました。詳細については上記リンク先をご覧頂きたいのですが、このオペラの原作は「ルル、または魔法の笛」という、モーツァルトの「魔笛」と同じ題材のものなのです。しかもクーラウの作品は原作により忠実にあらすじをなぞってるため、魔法の笛を担当するフルートソロがモーツァルトの「魔笛」以上に重要な役割を担っているといいます。そのせいでしょうか、今回の公演のチラシには「『魔笛』より魔的」とのコピーが踊ってます。
 実は今年6/4(土)東京文化会館で行われる舞台上演に先だつ5年前に、今回とほとんど同じキャストで「ルル」が演奏会形式で披露されていたのですが、「ドラマチックなセンスとロッシーニやベートーベンの旋律を思わせる『ルル』」「単なる『再発見された』並の作品ではなく、本当に完全なオペラとして演奏するに値する作品である」(「デイリー・ヨミウリ」紙)というレビューからは、この歌劇が一見に値する秀作であることが伺えます。クーナウの作品で以前私が聴いた「フルート五重奏曲」も個性的かつ充実した内容でしたし、うわさのフルートソロを含めてどんな音楽なのか気になります。
 ところで今回の上演の主催者である「インターナショナル・フリードリヒ・クーラウ協会」の公式サイトは年表、作品目録を始め同協会代表の石原利矩氏によるコラムまで硬軟取り混ぜた充実した内容で楽しめます。特に「クーラウ度診断」は暇つぶしに最適です(笑)。

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