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2004.12.03

続・ケータイの着信音問題

cellular-phone01.jpg

(写真)ウィーン・コンツェルトハウスの演奏会前に舞台上に置かれた携帯電話使用禁止の看板。
(「斉諧生音盤志」より転載:一部改変)

前のトピックの続き)
 演奏会中に携帯電話の着信音が鳴ってしまった、という事件は世界中に起きているようですね。最近日本でもグスタフ・レオンハルトのチェンバロ・リサイタル中SMAPの楽曲の着メロがステージ近くで響いたため、たまらずレオンハルトが演奏の手を止めた、ということがあり、聴衆の抗議を受けて会場のザ・フェニックスホールがお詫びのコメントを出す事態になりました。アメリカではブロードウェイミュージカルの公演の最中に携帯電話が鳴り、舞台上の俳優が観客を怒鳴り散らしたこともあったそうです。どうもニューヨークの観客マナーの悪さは目に余るモノがあるようで、「バードランド」のような有名ジャズ・クラブでもケータイが鳴りっぱなしだった、というファンの報告もネットで見かけました。そんな事情も手伝ってニューヨーク市議会では2002年12月に公共イベント会場での携帯電話を禁止する条例が可決されました。今ではニューヨークで演奏会中にケータイの着信音が鳴れば50ドルの罰金が科せられます。携帯電話の使用禁止の条例化の動きはボストンなど、全米各地に広がっているようです。

 また欧州ではフランス政府が国内の全ての映画館や劇場での携帯電話の妨害装置の使用を認めましたが、このような妨害装置は日本では1998年から設置を許可されています(設置には総務庁(元郵政省)による認可が必要)。妨害装置「Wave Wall」のサイトを見ると、すでにサントリーホール、東京国際フォーラムなどで導入されているようです。
 以上のように世界的に法整備やハード面の対策が取られつつあるわけですが、これ以外にも聴衆への啓発活動なども大事と思われます。最近では演奏開始前にアナウンスをしたり、上の写真のように舞台に立て看板を立てたりといったことも珍しくありませんが、普段から一般市民にマナー向上を訴えることも必要でしょう。私は携帯電話キャリアや電話機メーカーが積極的にマナー向上のイメージCMをテレビで流すべきだと思うのですが、ニューヨークの条例のときに電話会社が反対の意思を明確にしたことからわかるように、メーカー側の取り組みはイマイチの状態なので、このあたりが今後の課題ではないでしょうか。
 最後になりましたが、興味深い写真の転載を快く承諾して頂いた斉諧生様にこの場を借りてお礼を申し上げます。

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Comments

こちらこそはじめまして。貴方のサイトをいつも楽しく拝見しております。
メーカーはそれこそタバコの時みたいに「マナー向上への努力を怠ってる!訴えてやる!」と裁判沙汰にしないと動かないのかも、と思ったりもしますが。新聞で記事にならないのは、広告費が関係してるのでしょうか(これは邪推ですが)。まあこれからも事があるたびに私はネットで話題にしていきたいと思います。

Posted by: 「坂本くん」 | 2004.12.05 08:54

はじめまして、TBしたあざらしサラダと申します。

「携帯電話キャリアや電話機メーカーが積極的にマナー向上のイメージCMをテレビで流すべきだと思うのですが」とのご意見に同感です。
確かにユーザーへの啓蒙活動も大事ですが、作ったら作りっぱなし、売ったら売りっぱなしの企業側の責任を追求するような新聞記事を見たことがないのが残念です。

Posted by: あざらしサラダ | 2004.12.05 01:31

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Tracked on 2004.12.04 19:21

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