マイ・フェイバリット・シングス~2004年の10枚~
音楽雑誌、音楽系サイトの大晦日の恒例行事は「今年のベスト10」ですね。うちのサイトでも去年に引き続き今年もさせて頂きます。では早速マイ・フェイバリット10のリストを。便宜上番号を振ってますが、これは順位を付けたわけではありませんので。
音楽雑誌、音楽系サイトの大晦日の恒例行事は「今年のベスト10」ですね。うちのサイトでも去年に引き続き今年もさせて頂きます。では早速マイ・フェイバリット10のリストを。便宜上番号を振ってますが、これは順位を付けたわけではありませんので。
(12/5分の続き)
先日CD化されたシェイナ指揮のマーラー「交響曲第4番」は噂通りの名演だったのですが、第4楽章でのタウベロヴァーの歌唱も印象的でした。私は彼女の歌声を聴くのは初めてでしたし、彼女のことは何にも知らなかったのでその美声になおさら驚いたわけですが、ライナーノートでは藤田由之氏が「(歌声は)なかなか深い味を持ったものにも思える」と短く触れているだけで、彼女の経歴については何もわかりませんでした。そこでネットでプロフィールを調べてみましたので簡単ではありますが書いてみたいと思います。
この間自宅に届いたクレジットカードの明細書を見てびっくりしましたよ奥さん(誰の?)。ついついCD店の棚に並んでたものを買い込んだり通販サイトで見つけた面白げなアイテムを無節操にクリックしたりしてたおかげで請求額が大変なことになってましたよ。「何でこんなに買い物するのよ!」とカミさんに追及されたのは言うまでもありません(苦笑)。それというのも歳末商戦の時期に合わせて注目のリリースが相次いだからですよ奥さん(だから誰に?)。来年はCDの購入枚数を減らしてその空いた時間をFMやらネットラジオを聴くのに回そおっと。
以上で簡単ではありますが「坂本くん」の今年の反省会を終わらせて頂くとして(笑)、今年の年末の新譜は例年以上に放送用音源のCD化が際だって多かったような気がします。これについては多くのファン(特にヒストリカル演奏を好む日本のファン)の声に応えたものと評価できますが、一方でレコード会社サイドが、どれだけ売れるかわからない新録音を発売するリスクを避けた、とも考えられなくもないので、来年以降は今年以上に新録音のリリースで私たちを喜ばせて頂きたいな、と思います。ともあれそんなCD化された放送用音源の中から気になったモノに手短にコメントを。
唐突ですが日本のクラシック音楽ファンってブルックナーが大好きですよね。その人気は地元オーストリアと較べても同等か、あるいはそれ以上かもしれません。これがどうしてなのかホントのところは分かりませんが、日本でブルックナーの印象深い名演が数多く行われたこともその理由の一つかもしれません。私は昔テレビでみたN響の定演で「交響曲第8番」を実直なまでに拍子を正確にキッチリ取りながら指揮するギュンター・ヴァントの姿を今でもハッキリと憶えています。N響と「交響曲第8番」といえば、私よりもう少し年配の方はマタチッチの豪快な音造りに度肝を抜かれたでしょうし、年下の方は朝比奈隆のイメージが強いでしょうね。ところで皆さんは「交響曲第8番」のCD、何枚持ってますか?私は今数えてみたらCD、LP合わせて13セットありました(笑)。
さて「交響曲第8番」の第3楽章(アダージョ)の新たなバージョンの存在をHayes様のサイトで知り、これが実際に日本で初演されCD化されていることを斉諧生様のサイトで教えて頂いたわけですが、個人的に初めて目にするオケなので、ちゃんとした演奏をしてくれるのかどうか、正直不安でした。幸いにも店頭の試聴機にこのCDが載ってたので「とりあえずどこがどう普通の演奏と違うのか聴いてみよう」と思ってチラッと聴いて、その素晴らしい出来に驚いた私はCDを持ってレジへ直行しました。
なんだそうです。音楽之友社のサイトによりますと、「制作上のミス」が理由とのことです。編集作業に忙殺されている関係者の方はご苦労様です。しかしどんなミスなんでしょうか。単なる誤植程度なら普通に発売されるでしょうし、余程のことがあったんでしょうか。最近も「女性セブン」誌が皇室記事誤植で発売延期されましたし、気になります。それから音楽之友社は(差し障りの無い程度で構いませんから)発売延期の理由を教えて頂ければと思います。
来月から2005年ですね。皆様は年賀状をお書きになられましたか?大掃除は済ませましたか?忘年会の連続でお腹を壊してませんか?クリスマスのご予定は如何ですか?私はカミさんに頼まれた「冬のソナタ」完全版の録画予約の準備に余念がありません(苦笑)。個人的にはU2、ブラー、ピンク・フロイドのライブがオンエアされる「ワールドスーパーライブ」も忘れずに押さえておきたいですが。
さて来年年始のクラシック放送予定では17日からの「ルツェルン音楽祭」と24日からの「プロムズ」が注目でしょうか。しかし「プロムズ」が内容未定なのはなんでだろう。今度はイギリスの演奏家をお願いしますよ!イギリスのアーティストをオンエアしなかったら受信料払わないから(嘘)。
ミラノ・スカラ座が2年半の改装工事を終え、こけら落とし公演が今月7日夜(現地時間)に開かれましたが、このニュースは客席にセレブが多数臨席したこともあって日本でも話題になりました。この日の演目はスカラ座創立時と同じサリエリ作曲の「見いだされたエウローパ」で、この完全に歴史に埋もれたといえる作品を全世界が注目するこけら落としに持ってくるところが、いかにも音楽監督のムーティらしいところです。
さてこの「見いだされた~」、NHK-FMで急遽12/26(日)の15:00-18:00にオンエアされることになりました(→こちらを参照)。オペラのオンエアがないよー、という私の心の声が渋谷にまで届いたのでしょうか(笑)。冗談はともかく華やかなムードの中で行われたこの公演が時間を置かずに日本で聴けるのは嬉しいです(生中継ならなおいいのですが)。私はサリエリの曲をちゃんと聴くのはこれが初めてだと思うので録音を忘れずに準備したいと思います(笑)。
なおこのニュースは「オペラキャスト」でご教示頂きました。sakag510様、ありがとうございました。
どうやらこの2号店、最近のアクセス数が1号店と肩を並べる位になってきているようです。とはいっても1日あたり200前後なのですが、ご来訪される方々、アンテナ登録やリンクを貼って下さる皆様には改めてお礼を申し上げます。
ところでこの2号店、「NHK バイロイト」(あるいはその関連キーワード)でググって来られる方が急増しております。おろらく当サイトの「バイロイト音楽祭」のオンエア予定がお目当てで来られたのではないかと思われます。まあNHKは自サイトに放送予定をギリギリまで掲載しないので、その辺りNHKはもう少し視聴者に番組放送予定を早めに告知して欲しいな、と思ったりします。また「モーストリークラシック」の番組表の方には未だにバイロイトの予定が載ってません(参照は→こちら)。個人的にメールは送ってみたのですが、編集部の方は果たしてメールに目を通しているのやら…。ともあれNHK-FMでの放送も近づいて来たことですし、改めて放送予定をここで再掲したいと思います。
12/25(土) 21:00-26:00(翌日2:00) 「パルシファル」
12/26(日) 21:00-25:00(翌日1:00) 「タンホイザー」
12/27(月) 21:00-23:30 「さまよえるオランダ人」
12/28(火) 21:00-23:45 「ラインの黄金」
12/29(水) 21:00-25:30(翌日1:30) 「ワルキューレ」
12/30(木) 21:00-25:30(翌日1:30) 「ジーク・フリート」
12/31(金) 21:00-26:00(翌日2:00) 「神々の黄昏(たそがれ)
(以上全てNHK-FM)
演奏:マリア・タウベロヴァー(ソプラノ)
カレル・シェイナ指揮チェコ・フィル
先日「NHK音楽祭」の一環としてチェコ・フィルが来日し、ズデニェク・マーツァル指揮の「第九」のライブ映像はBS2でオンエアされましたが、私はこれを見ながら1960年代に録音されたハンス・シュミット=イッセルシュテット&ウィーン・フィルの演奏(英デッカ)を思い起こしていました。オケの響きのバランスに昔のオーケストラ演奏を思わせる、一種の懐かしさを感じたのです。後で考えてみると今回のチェコ・フィルは管楽器(特にホルンとファゴット)の声部がより強調されていたように思います。テレビ画面からは管楽器に「足」(追加奏者)を加えていることが確認できましたが、これがオケのバランスにどう影響したのかは分かりません、しかし全体として内声部が膨らんで聞こえて来たのは確かです。特に「第九」の第2楽章のホルンの活躍には目覚ましいものがありました。チェコ・フィルは最近もビエロフラーヴェクやマッケラスが指揮したライブ演奏をラジオで耳にしていたりしましたが、今回のマーツァルのような印象は受けなかったので、これはきっと彼の個性なのでしょう。
そんなマーツァルですが、ズィコフさんのサイトによると、尊敬するマーラー指揮者として彼が名前を挙げたのは同郷の先輩カレル・シェイナだといいます(「交響曲第5番」の項参照)。このシェイナのマーラー録音で既出のものは「伝説的名演」と謳われつつも入手困難だった「交響曲第4番」のみなのですが、先日ようやくこの演奏のCDが日本で発売されました。私は以前聴いた「我が祖国」のCDでシェイナに対して好印象を持っていたので期待はしていましたが、この演奏はその想像以上の出来でした。
今朝「ゴロウ日記」を見ていたら、フィンランド人ピアニスト、アンティ・シララの演奏会でのハプニングについて書いてありました。何でも協奏曲の独奏をする予定だったのが、共演の指揮者(*1)が本番直前に帰ってしまった(!)ため、シララは前半はベートーヴェンのピアノ協奏曲を弾き振りで、後半は急遽ソロで「ディアベッリ変奏曲」を演奏することになったというのです。シララの演奏自体は見事なものだったようで、まさに不幸中の幸いだったのですが、私はゴロウ様が再三「シララは不細工」と書いているのでそっちの方が気になってしまって(笑)、思わずgoogleで彼の顔写真を検索してしまいました(笑)。個人的には期待したほどの容貌でなくて少しガッカリ(違)でしたが。でもゴロウ様のコメントを拝見すると、彼はピアニストとして期待できそうですね。
指揮者マイケル・スターンはある日フィラデルフィア在住の音楽家から1本の電話を受けました。電話の主は彼にこう忠告しました。
「インターネット・オークションのヴァイオリンのところを見てみろ。君のお父さんのが出品されてるぞ」
彼の父親で20世紀最大のヴァイオリニストの一人、アイザック・スターン(1920-2001)の写真、楽譜、ヴァイオリン、弓といった遺品の数々がインターネット・オークションでどんどん売り払われていることに、彼の家族は不快感を隠せません。マイケル・スターンは「eBayみたいなオークション・サイトに父の形見が出品されてしまうなんて、全く以て不幸なことだ」と語っています。「未亡人が所有するニューヨークのアパートにある品物を自分たちに断りなく売りに出している」と主張する家族サイドは、このアパートの譲渡を執行した遺言執行人のムーアヘッド氏を訴えました。
遺言執行人はスターン氏の遺産から31万ドルを貰い、それを自分の事務所の経費の支払いに充てていたことが分かっています。またアパートの契約はスターン氏の亡くなる数週間前に交わされてますが、家族側は「その頃は父は病床にあって、とても重要な判断ができる状態ではなかった」とも契約の正当性にも疑問を呈しています。
そして「家族側はオークションサイトに出品を取り消すように求めている」ということです。ていうたらまだ出品されてるんかいな…。私は未確認ですが。
(ソース)
Guardian, Children in court battle over Isaac Stern's estate
BBC NEWS, Isaac Stern children sue executor
先日も取り上げた「ラ・フォル・ジュルネ・オ・ジャポン『熱狂の日』音楽祭 2005」(4/29~5/1:東京国際フォーラム他)ですが、先行発売<早割り>は終了し、12月4日(土)より一般発売が開始されました。チケットは以下のサイトで購入可能です。
●電子チケットぴあ
●e+(イープラス)
●ローソンチケット・ドットコム
●CNプレイガイド(※)
電話予約の番号、Loppiなどのコンビニ内端末からの購入の際に便利なコード番号はこちらに書いてあります。また会場の東京国際フォーラム1階には特設ボックスオフィスが設けられているということですので、首都圏の方はお勤め帰りやお買い物の際にどうぞ。プログラムについては公式サイトにpdfファイルがありますので、そちらをご覧下さい。
ところでこの音楽祭、チケット代が安く、しかも「3歳以上入場可」ということもあり、普段のクラシックコンサートよりもかなりカジュアルな雰囲気になりそうな予感があります。最小限のマナーを守りつつも、良いムードでコンサートが楽しめればいいですね。
(※)なお「カジモト・イープラス」でも購入可能、とのことですが、現在どこから入れば購入できるのかわからないのでリンクしておりません「カジモト・イープラス」のサイトから購入画面に進むと「e+(イープラス)」のページに飛ぶようです。
以前大阪・キタの地下街の丁度マルビルの辺りの壁に、叩くと音の出るレリーフがあったのですが、最近故障がちで維持にお金がかかるから、という理由で撤去されてしまいました。私はいつもそこの前を通りかかると、「チューリップの歌」とか「日の丸の歌」とか、まあ小1の音楽の授業で習うような歌をポンポン叩いて演奏してました。何かガキみたいですが、なんか叩いて音のでるモノにはつい触りたくなるんですよね。弾けるワケでもないのに楽器店に入るとキーボードの鍵盤をポンポン叩いてしまいますから。
そんなライトな鍵盤フェチの私(笑)にピッタリのフラッシュを見つけました。
●「Flash Piano」
当然鍵盤をクリックすると音がでます。重音を出せないのは残念ですが(笑)。皆さんもお暇な時に、叩いてみては如何でしょうか。
(写真)ウィーン・コンツェルトハウスの演奏会前に舞台上に置かれた携帯電話使用禁止の看板。
(「斉諧生音盤志」より転載:一部改変)
(前のトピックの続き)
演奏会中に携帯電話の着信音が鳴ってしまった、という事件は世界中に起きているようですね。最近日本でもグスタフ・レオンハルトのチェンバロ・リサイタル中SMAPの楽曲の着メロがステージ近くで響いたため、たまらずレオンハルトが演奏の手を止めた、ということがあり、聴衆の抗議を受けて会場のザ・フェニックスホールがお詫びのコメントを出す事態になりました。アメリカではブロードウェイミュージカルの公演の最中に携帯電話が鳴り、舞台上の俳優が観客を怒鳴り散らしたこともあったそうです。どうもニューヨークの観客マナーの悪さは目に余るモノがあるようで、「バードランド」のような有名ジャズ・クラブでもケータイが鳴りっぱなしだった、というファンの報告もネットで見かけました。そんな事情も手伝ってニューヨーク市議会では2002年12月に公共イベント会場での携帯電話を禁止する条例が可決されました。今ではニューヨークで演奏会中にケータイの着信音が鳴れば50ドルの罰金が科せられます。携帯電話の使用禁止の条例化の動きはボストンなど、全米各地に広がっているようです。
クラシックコンサート中の会場でのマナーについては繰り返しネットでも話題に上りますが、デンマークでこんなことがありました。
コペンハーゲンで行われたDanish Symphony Orchestra(「坂本くん」註;デンマーク国立放送響のようです)のコンサートでラヴェルの「ダフニスとクロエ」を演奏中に携帯電話の着信音が鳴ってしまい、その音を耳にした指揮者のマーク・スーストロは即座に演奏を中止し、「ダフニスとクロエ」を最初から演奏し直したそうです。ソースではその時のプログラムが組曲版か全曲版かは明記されてませんが、全曲版となると演奏に丸々1時間かかりますから、やり直しとなるとかなりの時間のロスとなるわけですが、スーストロの行為からは音楽を大事にする姿勢が感じられるので、私はこれで良かったと思います。それから演奏中はケータイの着信音が鳴らないようにしましょう。マナーモードだとブルブル音が出てしまいますから、電源Offがベストでしょうね。クラシックのライブだと、下手したら居眠りされてる方の寝息ですらノイズになりかねないですから。
(ソース)
Ananova;Mobile phone halts concert
Tokyo Fuku-blog;着信音でクラシックのコンサート止まる
音楽ファンに共通の悩み。それはCDラックに収まりきれずに溢れ出したCDをどうするか。最近はiPodなどの携帯オーディオプレーヤーにとりあえずmp3エンコードした音楽ファイルを詰め込む、というテもあるかと思いますが、ここではコンパクトディスクそのものの収納に限って話を進めますね。この問題については「★moonage daydream★」内の「CD収納問題~追加情報」で幾つかの解決方法が提示されてますが、結局あのかさばるプラケースをソフトでスリムなスリーブケース(TSUTAYAでCDを借りたときに見かけるようなタイプ)に入れ替える、というのが最も有効な解決法のようです。