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2004.09.10

【レビュー】トマス・テレフセンの室内楽曲集

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1.トマス・デューケ・アクラン・テレフセン/ヴァイオリンソナタOp19
2.同/チェロソナタOp21
3.同/ピアノ三重奏曲Op31
演奏:アイナル・ステーン=ノクレベルグ(P)/アトレ・スポンベルグ(Vn)/オイスタイン・ビルケラン(Vc)

 このCDは9/7分の日記で触れたクラインのチェロソナタと同じ日に同じ店で買いました。そのときは「トマス・テレフセンて、ノルウェーの高名なヴァイオリニストのアーヴェ・テレフセンのおじいさんか、そのまたおじいさんかな?確認がてら買ってみよう」みたいな軽いノリだったのですが、同封ブックレットには特にそのことについて触れている箇所はありませんでした。ですからこのお二方のあいだには血のつながりはないのでしょうね。
 このCDについてはすでに「北欧のクラシック音楽」内に素晴らしいレビューがありますので、作曲家トマス・テレフセンについてはそちらをご覧頂くとして、ここで聴かれる室内楽作品はどれも親しみやすく聴きやすい作品ばかりです。たしかに19世紀のサロン音楽的な要素があり、そして実際そういった場所で演奏された作品なのですが、曲中にふと聴かれる転調や面白い節回しによってほのかな哀愁も漂わせたりして、そういう部分でノルウェーの後輩作曲家グリーグに繋がる雰囲気も感じられたりします。そんな哀感と(師匠であった)ショパンを思わせる華麗さが共存している魅力的な作品です。
 演奏者の3名はどなたも素晴らしいのですが、とくにステーン=ノクレベルグのピアノは音と音の置き方に独特の「間」を感じさせ、その何とも言えない余韻がトマス・テレフセンのもつロマンティックな面を際だたせています。彼の演奏はナクソスから出ているグリーグのピアノ曲全集でも素晴らしかったのですが(卑近な話ですが彼があの録音集でその価値に値するだけの正当な報酬を得たのか直接聴いてみたいところです)このCDでも名演を聴かせています。
 なおこのCDはSIMAXのサイトで試聴可能で、しかもwma形式でダウンロード版の購入もできます。興味を持たれた方はお試しを。
(SIMAX PSC1226)

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