面白いコンサートをもっと
山尾敦史様のblog、今日はかなり飛ばしておりますので、まだご覧になってない方はどうぞ読んでみて下さい。ここではロンドンでのユニークなコンサートの紹介のあと、興味を引くような趣向のコンサートが少なく、なかなかファン層が広がらない日本のクラシック音楽業界の現状を嘆いておられます。
そうですねぇ、日本のクラシックリスナーって実はけっこう潜在的には多いと思いますよ。というか「潜在的」という言葉を使うのも憚られる位、ファンの存在を感じることは多いです。例えばアマオケのコンサートなんかに時々顔を出すと客席はいつもけっこうぎっしり埋まってますし、日本のプロのオケも(私は熱心なコンサートゴーアーではありませんが)少なくとも私が足を運んだ演奏会はどこでも盛況でしたよ。
もう少し具体的な数字でいきましょうか。村治佳織は昨年「カヴァティーナ」を164.814枚、「アランフェス協奏曲」も129,177枚売り上げてます。これってすごいでしょ。だって京都出身のロックバンド「くるり」でもアルバム全部合わせて6万枚だもん。業界的には村治佳織>>>>>くるりだよ、これ。というわけで少なくともレコードセールス上は日本でもクラシックは充分一般に受容されている、と言えてしまう勢い。というかもう思い切って言っちゃう。クラシックはウケてる(キッパリ)。
ただ日本のクラシック音楽の公演形態については山尾様の意見にあるように、演奏家が演奏し、聴衆は黙って聴くだけ、という従来のコンサートスタイルに囚われない多様なコンセプトがもう少しあってもいいと思います。そういう点では来年ゴールデンウィークに東京で開催予定の「ラ・フォル・ジュルネ音楽祭」みたいな少し変わった趣向のイベントなんかいいと思います。
変わった趣向といえば「バトル」の要素をコンサートに取り入れたらいいかも。コンクールも「バトル」ですが、トーナメント形式でピアニストなりアンサンブルを競わせ、判定は観客の手元のボタンを押すという形で行い、支持が多い方が勝ち残る、という「笑いの金メダル」のクラシック版みたいなのはどうでしょう。
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