ピアソラのCDの発売状況
最近自宅に溜まっているビデオをDVD化するべく棚からホコリをかぶったビデオテープを幾つか取り出して見ていたのですが、そんなビデオの中にNHKでオンエアされた「ピアソラのすべて」がありました。この番組はピアソラ自身のライブ(ミルバとの共演:「エル・タンゴ」)に加えてスアレス・パスやアントニオ・アグリらピアソラゆかりのアーティスト、現代日本を代表するバンドネオン奏者の小松亮太、そしてピアソラ・ブームの一翼を担ったクレーメルの演奏など盛りだくさんの内容でしたが「この番組が放送された頃は猫も杓子もピアソラだったなあ」とビデオを見ながら思っていました。ほんとに様々なジャンルのミュージシャンがピアソラを手がけ、古いのから新作まで多種多様なCDが発売されていましたから、このころは。
さてピアソラ評論といえば日本ではこの人の右に出る人は居ないと思われる斉藤充正さんのウェブログに最近のピアソラのCDの発売状況が書かれていました。それを見るとピアソラ・ブームの頃に大量に発売されたピアソラのCDのかなりのタイトルが廃盤になっているようです。個人的には「ライブ・イン・ウィーン」(→amazon.co.jp)が廃盤なのが残念です。ここでのピアソラのバンドネオンの妙技は聴き物ですし、「リベルタンゴ」「アディオス・ノニーノ」などの有名どころも収録されていてピアソラ入門用としても最適だったのですが。なおこのライブについては斉藤さんの著書「アストル・ピアソラ 闘うタンゴ」(→amazon.co.jp)でも熱く語られていますが、この本は斉藤さんのピアソラに対する愛と情熱にあふれる筆致で読ませる素晴らしいガイドブックですよ。
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