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2004.08.08

【レビュー】アバド&ルツェルン祝祭管のマーラーとドビュッシー

AbbadoLucerne.jpeg


1.ドビュッシー/交響詩「海」
2.マーラー/交響曲第2番「復活」
演奏:エテリ・グヴァザヴァ(ソプラノ)アンナ・ラーション(メゾソプラノ)オルフェオン・ドノスティアラ合唱団/ルツェルン祝祭管弦楽団
指揮:クラウディオ・アバド
 
  クラウディオ・アバドが指揮するルツェルン祝祭管の演奏会はドビュッシーの「海」などがラジオでオンエアされ(→その時の小生のコメント)、マーラーの「復活」も最近BS2で放送されました。そんな中この2曲のライブの模様がCD化されました。これらのライブは既にエアチェックしていたため手許にはあったのですが、ここで聴かれるルツェルン祝祭管のクオリティの高さには舌を巻いたので、このコンビのCDでも買って対価を支払おうとは思ってました。結局私は某黄色いCD店のポイント(3000円相当)を利用して入手しましたが(笑)。

 CDで聴いてもルツェルン祝祭管の技量には驚くばかりです。事前の情報ではベルリン・フィルのトップ経験者、ハーゲンSQのメンバーなどが加わっているスーパー・オーケストラみたいに言われていましたが、メンバー表を見るとマーラー室内管のメンバーが主体になり、そこにベルリン・フィルのトップ経験者などの著明な演奏家を加えたような編成になっているようです。そんな混成編成のオケではありますが、アンサンブルはそんじゃそこらの常設オケより数段しっかりとまとまっていますし、強奏時の響きも何でこんな音まで聞こえるのかというくらいクリア。それでいて音も力強いし。弦楽パートも各々のメンバーの力量が素晴らしいせいか、旋律でのニュアンス表現が繊細かつ豊か。特に「復活」第1楽章の16'30"過ぎのヴァイオリンから始まる哀愁漂う旋律は見事。実はアバドの指揮する「復活」はこれまでもラジオで何回か聴いていて、この部分は聴く度に落胆していたのですが、この演奏については素晴らしい。
 なおエアチェックとCDでの音の違いですが「海」第1楽章の4'40"過ぎのチェロ合奏で、ラジオ放送録音よりあまりにも音像がデカくて少々面喰らいましたが、そこ以外はそんなに気になる点もなく聴けました。まあラジオよりDレンジが広いので細かいところではCDの方が優位ですが、既にエアチェックしている方々が買い直す程でもないかもしれません。ラジオでこのコンビを聴く機会のなかった方はいかがでしょうか。個人的にはモダンオケの表現の最先端を聴いたような気がします。

(DG: 477 508 2)

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Tracked on 2005.06.04 14:24

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