【レビュー】アリス・紗良・オットのデビュー盤
1.リスト/パガニーニ大練習曲S.141
2.同/コンソレーション(慰め)S.172
3.同/ハンガリー狂詩曲第2番嬰ハ短調S.244-2
先日紹介した彼女のデビュー盤、私も通販業者にオーダーしていたのですが、無事手元に届きましたので早速聴いてみました。
収録曲中「パガニーニ大練習曲」と「ハンガリー狂詩曲第2番」はこのあいだのNHKのスタジオ録音の放送でも取り上げられてましたが、その時と比べて旋律の表現が自然で滑らかになり、風格と落ち着きが出てきた、と思いました。NHK登場時は確かにテクニックには目を見張りましたが、解釈面ではもう少し先輩の先生のご指導が必要と思う場面も多々ありましたから。私が言うのは失礼かもわかりませんが、随分成長したな、というのが素直な感想です。強いていうと「ラ・カンパネラ」や「ハンガリー狂詩曲」での2オクターブの跳躍の音型の処理にもう少し柔らかさがあれば言うこと無しなのですが、短期間でこれだけ表現力が豊かになったわけですから、彼女は更なる精進の期待が持てる存在だと思います。次の演奏がどんな風になるか楽しみです。
(ram: ram 50402)
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