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2004.07.11

【レビュー】ランパル&ジュリアードSQのクーラウのフルート五重奏曲

Kuhlau2.jpg


1.クーラウ/フルート五重奏曲第1番ニ長調Op51-1
2.同/同第2番ホ長調Op51-2
3.同/同第3番イ長調Op51-3
演奏:ジャン・ピエール・ランパル(フルート)ジュリアードSQ(ロバート・マン&アール・カーリス(ヴァイオリン)サミュエル・ローズ(ヴィオラ)ジョエル・クロスニック(チェロ))

 今日は通常営業で行かせて下さいね(笑)
 ヤフオクでこのCDを見かけたのでジュリアードSQが好きな私は反射的に入札したのですが、ポピュラーといえないこのクーラウという名前、そしてピアノ教材として用いられる「ソナチネハ長調」以外全く聴いたことのない彼の作品をランパルとジュリアードSQが録音したのはどうしてなんだろう?という謎がCDを聴くまでは解けませんでした(このCDの存在すら知らなかったし)。そして一通り聴いてから私は「きっと曲がいいから録音したんだろうな」と何で一回も思わなかったんだろう、と軽く反省することになりました(笑)。
 この3曲のフルート五重奏曲を未聴の方に「じゃあどんな曲ですか?」と尋ねられたら「モーツァルトのフルート四重奏曲より劇的で、ハイドンの弦楽四重奏曲より陰影を含んでいて、豊かな筆致で構成力もある、室内楽というよりは交響曲を聴いているような充実感を味わえる」と答えるでしょう。強いて言うとベートーヴェンの「クロイツェル・ソナタ」が近いかもしれないけど、作風自体はクーラウ独自の転調や節回しに満ちているので、「誰々風」と表現するのは不適切でしょう。そして作品の構成がしっかりしていると同時にフルートの色彩や音色が楽しめ、しかもヴィルトゥオーソを披露する場面にも事欠かないので、ランパルの華やかでやや崩し加減の芸風でもすんなり楽しめました。「第1番」はやや平明かつ明快で親しみやすい曲ですが、「第2番」のもの憂い気なムードが印象的ですし、「第3番」は3曲中一番作曲の手が込んでいて、アンサンブルもかなり難しいと思われますが、ランパルとジュリアードSQの名手たちは5人のチームというか個性的集団になって各フレーズに音楽的意図を含ませながら見事な演奏を聴かせています(トラック9、「第3番」の第1楽章がその一番わかりやすい例でしょう)。
 名曲、名演のこのCD、どうやら現在廃盤のようですので、みなさんに「どうぞ」と推薦できないのが残念です。原盤を所有するソニーには再発売を要望します。
(CBS Masterworks,30DC5113)
(追記)このCDを「No Blog, No Life」でも見かけました(笑)。

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