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2004.07.24

ラ・フォル・ジュルネ音楽祭 日本上陸

(ソース2(英語)
 このニュースを見るまでフランス語で「熱狂の一日」を意味する「ラ・フォル・ジュルネ」(Le Folles Journées)音楽祭のことは寡聞にして知りませんでしたが、上記ソースによると一般的なクラシックの音楽祭とは少し毛色の異なるもののようです。
 毎年1月、フランス・ナント市の「ラ・フォル・ジュルネ」では5日間で300もの演奏会(!)が開かれますが、一コンサートの長さは概ね1時間と短いものの、料金は平均10ユーロと安く押さえられています。今年は延べ12万人がこの音楽祭に訪れましたが、アンケートに答えた観客のうち6割が「クラシックのコンサート初体験だった」と答えるなど、その独特の内容がマニアだけでなく普段熱心にクラシックを聴かない層にもアピールしているようです。
 日本でも本家のコンセプトは引き継がれ、来年4月29日から5月1日までの3日間、平均45分程度のミニ・コンサートが150回、東京国際フォーラムを中心に開かれるということです。ここで気になるのはやはり「料金」ですが、東京の音楽祭事務局は「平均1500円程度に抑える」といいますが、アーティストは500人招聘予定で、そのうち300人を欧州から呼び寄せると聞くと、どうやってコンサートの単価を1500円に抑えるつもりなのかな?と思ってしまいます。スポンサーがたくさん付く目算でもあるのでしょうか。上記ソースでもその点について「経費を抑制し、チケット代を低く設定しなければこの音楽祭の魅力は半減するだろう」と釘を刺してます。ナントの本家「ラ・フォル・ジュルネ」ではフレイレ、ルガンスキー、クリヴィヌ、佐渡裕などが出演したそうですが、もしこれら有名アーティストが1500円で聴けるとなると(僕らは嬉しいですが)これまで彼らを招聘してきたエージェントが黙っていないでしょう(苦笑)。そのあたり、東京国際フォーラムの執行役員、高橋都彦氏を初めとするスタッフの手腕に期待します。

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Comments

日本でも安い値段で楽しめるコンサートはあるんですけどね。私は京都市交響楽団の定期公演をオルガンの側の1500円の場所で聴いたりすることがあります。
日本版「ラ・フォル・ジュルネ」のチケットですが、主催者が価格を安く設定してくれたとしても、人気アーティストの場合はチケットゲッターとの争奪戦が待ちかまえてます(笑)。で結局それなりの値段を出さないといけなかったりして(苦笑)。

Posted by: 「坂本くん」 | 2004.07.25 06:48

こんばんは。
本家の方に出演したアーティストを見ると
1500円でそういう趣旨とは,言え見られるのはいいと思います。
 プロムス以外でもそういうコンサートってあるんですね。
(もっとあるかも)
 この国でも低価格で見られるものがあったらいいのに・・。
 

Posted by: dokichi | 2004.07.25 02:14

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