リーズ・ドゥ・ラ・サールのラフマニノフとラヴェル
1.ラフマニノフ/「音の絵」から(5曲)
2.ラヴェル/ソナチネ
3.同/鏡
演奏:リーズ・ドゥ・ラ・サール(ピアノ)
英グラモフォン誌での彼女のインタビューで「モジリアニ、ミケランジェロ、ドューラー、モネの絵が好き」って言ってるのを見たとき「年齢(1988年生まれ)の割に大人びた子だなあ」と思ったが、ピアニストとしての彼女は既に完成された技巧と表現力を備えており、未完成な要素を見いだすことは難しい。ラフマニノフの「音の絵」での壮大さの中に潜む物憂げさを破綻なく表現するとは恐れ入った。それに続く「ソナチネ」では繊細なタッチで流麗に仕上げている。そしてトラック12の「道化師の朝の歌」の瑞々しさ溢れる表現には目を見張るものがあり、これまで聴いたどの管弦楽版よりも鮮烈である。
(naive, V4936, ASIN:B00007L1K3)
<追記>彼女のサイトにギャラリーがある。これを見るとより一層ファンになるかも(笑)。
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