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2004.03.28

日本における音楽配信の行方

 今日はくるりの屋外イベント「歌う新快速」の整理券を求めて行列に加わったがその甲斐なく入場整理券は入手できなかった。だが2000人近くは集まったと思われる行列はくるりの人気を印象づけるには充分だった。ところでその行列を見ながらふと「この中でくるりのCDを持ってる人は何人いるんだろう」と思った。

 徒労から家に戻り、くるりの昨年のアルバム売り上げ枚数を「ミュージック ステーション エラート」サイト内の「2003年 全国年間アルバム ランキング BEST5000」を参考にして調べてみた。結果は以下の通り。
ジョゼと虎と魚たち OST 27843枚
THE WORLD IS MINE, 9152枚
TEAM ROCK, 8938枚
さよならストレンジャー, 6230枚
図鑑. 4846枚
ファンデリア(おまけつき), 2986枚
合計 59995枚
 以上。たった6万枚。もっとも「TEAM ROCK」は累計で17万6700枚、「THE WORLD IS MINE」は17万1378枚売れているので、昨年のCD売り上げ枚数だけで「人気の割にCDが売れてない」と即断する訳にはいかないが、それにしても「もう少し売れてもいいのに」とは思う。
今朝の行列を漠然と見てると、暇に飽かして携帯電話をピコピコ操作している人たちがあちこちで見受けられた一方、ヘッドホンで音楽を聴いている人は明らかにそれよりも少ない。私が予備校に通ってた頃は四方八方でシャカシャカとヘッドホンから漏れる音が聞こえたものだが。やはり一人あたり音楽を聴く時間が少なくなっていることを実感する。
 ところで帰宅前に立ち寄ったドトールでアイスコーヒーを飲んでる傍らで、どうやら大学に合格したらしい若者が合格祝いとしてiPodを買ってもらうという話をしていた。合格祝いに当時市場に出回って3年足らずだったCDプレーヤーを買って貰った私には隔世の感があるが、圧縮音楽フォーマットを採用しCDより劣る音質であるにも拘わらず、多くの曲を常に携帯できるiPodの利便性を多くのユーザーが快く思っているのは、iPodの新製品「iPod mini」が北米などで爆発的に売れているせいで日本発売が延期になったことからも明らかである。
 楽曲を常に携帯することを人々が好むのであれば、みんな持ってる携帯電話機をiPod化してしまってはどうか。楽曲は「着うた」のようにダウンロードにて購入すればよいが、現在はケータイの音質は一定のクオリティは見込めない状態だ。だがみんなあんなに解像度が低いフォーカスがぼやけてる写真を送り合いっこして喜んでるのだから、携帯電話での音楽配信もCD並のクオリティでなくても受け入れられるのではないか。そもそも携帯カセットプレーヤー「ウォークマン」の最初期の音質はとても長時間聴けたものではなかったが、それでもみんな通勤通学途上、好んで聴いていたのではないか。
 音楽配信の普及はより簡便な方法でより多くの楽曲に触れる機会を促す。CD店に行きCDを購入し、CDプレーヤーのトレイにセットするより携帯電話で数クリックする方がどう考えても簡単だ。私ははLPなりCDなり楽曲のパッケージやジャケットに対する思い入れを持っているし、ラックに並んだCD群から希望の楽曲を探すのは面倒だがその過程を心地よく思うこともある。だがライブラリから検索をかけて一発で好みの曲を取り出すことができる現在、私より若い世代に面倒を強要することは難しい。

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