2009.07.04

「世界のオーケストラ名鑑387」が取り上げない世界のオーケストラ名鑑

World_orchestras_387  先日音楽之友社から「世界のオーケストラ名鑑387」(→アマゾン)なるムック本が出版されました。世界の管弦楽団387団体を紹介するという、まさにオーケストラの「百科事典」といえる内容に驚嘆しつつ、世界に存在するオーケストラが数千、いや数十万と存在するなかで「387団体」をセレクトした理由もしくは根拠がどこにあるのか、いささか首を傾げたくなる部分もあったりしました。

 ということでここでは「世界の~」が取り上げなかったオーケストラの中から、「これは掲載せんとイカンでしょう!」というものをサルベージしたいと思います。なお「世界の~」では、「盤鬼」こと平林直哉氏をはじめとする日本の有力音楽ライターたちが健筆を振るっておられます故、筆力の及ばない拙ブログでは簡潔な紹介に留めたいと思います。

Continue reading "「世界のオーケストラ名鑑387」が取り上げない世界のオーケストラ名鑑"

| | Comments (2) | TrackBack (0)

2009.07.02

モンセラート・カバリエ 久しぶりに公の場で「バルセロナ」を歌う(動画あり)

Barcelona

 ソプラノ歌手のモンセラート・カバリエがクイーンのヴォーカル、フレディ・マーキュリーとデュエットした「バルセロナ」は、1992年のバルセロナ五輪のテーマ・ソングとしてご記憶の方もおられるのではないでしょうか。1987年に発表されたこの楽曲は、オリンピックの開会式でも歌われる予定でしたが、五輪前年の1991年にフレディがエイズの合併症で亡くなったため、晴れ舞台での二人の共演は実現しませんでした。

 以後カバリエは公の場でこの曲を歌うことを「封印」してきましたが、一昨日モスクワで開かれたチャリティ・コンサートで、76歳(!)になったカバリエが「バルセロナ」を歌った、と地元紙が報じています。「コムソモリスカヤ・プラウダ」紙の電子版に、そのときのライブ動画があります(参照)。アクセスが殺到しているのか、動画がカクカクしていて見にくいですが、3分過ぎあたりからが「バルセロナ」です。

 この日フレディの「代役」を務めたのは、ロシア出身の歌手ニコライ・バスコフ。カバリエの娘、モンセラート・マルティも花を添えています。当日会場に「バルセロナ」のイントロが流れると、カバリエは両手を高く挙げながら「今私たちはフレディと共にいます。そして彼は、私たちの歌を聞いてくれているはずです」と語ったそうです。

(関連動画)

 1988年、バルセロナでのフレディとカバリエの共演です。

(関連記事)
Opera Chic - Make Way for the Queens: Montserrat Caballé to Sing Mercury's "Barcelona" After 18 Years

| | Comments (0) | TrackBack (0)

2009.07.01

秋山和慶指揮大阪フィル、そしてベルシャザールのこと

Opo429

 こないだの日曜日(6/28)は、大阪フィル定期を聞きにザ・シンフォニーホールまで出かけました。メインに据えられたウォルトンの大作「ベルシャザールの饗宴」が目当てでしたが、前半のモーツァルトやディーリアスもなかなか魅力的な演奏で、最初から最後まで飽きることのない、素晴らしいコンサートでした。

Continue reading "秋山和慶指揮大阪フィル、そしてベルシャザールのこと"

| | Comments (0) | TrackBack (0)

2009.06.28

大野和士指揮 パリ・オペラ座「ロジェ王」の動画が無料で見られます

 今朝「France Musique」でパリ・オペラ座公演「ロジェ王」(シマノフスキ作曲)を聞いていたのですが、結構ブーイングが飛んでいたので「演奏は良かったのになぜ…」「何か演出に問題でもあったのかな…?」と思い、ネット上で動画が落ちてないか探していたら…、やっぱり探してみるもんですね、動画ありました(笑)。「arte LIVE WEB」というサイトで「ロジェ王」の動画が配信されていました。しかも嬉しいことに無料。そしてダイジェストではなく、全編ノーカットで見ることができます。

arte LIVE WEB - Le Roi Roger de Karol Szymanowski à l'Opéra Bastille

 今月パリで行われた最新公演が無料で見られるとは、なんともすごい時代になったものです。こんなクオリティ高い動画がいつまで無料で配信されているか分からないですし、興味ある方はお早めにご覧あれ。

(以下ネタバレちょっとだけあり)

Continue reading "大野和士指揮 パリ・オペラ座「ロジェ王」の動画が無料で見られます"

| | Comments (2) | TrackBack (0)

2009.06.27

シベリウス21面相

Sibe5

 世の中には面白いことを考える人がいるものですねぇ。シベリウス「交響曲第5番」の終結部を17人の指揮者、21種類の録音で聞き比べてみよう、という動画ファイルを作った人がいるんですね。

 「庭は夏の日ざかり」で知ったのですが、これぞまさに「職人芸」といいますか。クラヲタの「ツボ」を心得てますな、この職人さんは。私も眺め聞きながら楽しんでしまいました。まあ「楽しんだ」といってもアハハと笑ったわけでなく、この個性的で印象的な「最後の数小節」をマエストロたちがどう処理しているのか、聞いていてそこが面白かったのですけど。

Continue reading "シベリウス21面相"

| | Comments (0) | TrackBack (0)

2009.06.24

ニューヨーク・フィルの過去167年間のプログラムがすぐわかる新サービス

 「ニューヨーク・タイムズ」紙が、ニューヨーク・フィルのサイト内で新サービス「Performance History Search」が始まった、と報じています。

New York Philharmonic - Performance History Search

 1842年12月に行われた最初の演奏会から現代に至るまで、NYフィルのすべてのコンサートの期日、プログラムや指揮者、ソリストなどのデータを閲覧することができます。たとえば「Search Artist」の検索窓から「Tchaikovsky」と入力すれば、カーネギー・ホールのこけら落とし公演(1891年5月5日)のプログラムを見ることができます。また「Search Composer/Works」の検索窓に「From The New World」と入れてクリックすると、ドヴォルザークの交響曲第9番「新世界より」が世界初演されたとき(1893年12月15日)の指揮者が、ワーグナーとも親交のあったアントン・ザイドルだったことがわかります。

Continue reading "ニューヨーク・フィルの過去167年間のプログラムがすぐわかる新サービス"

| | Comments (7) | TrackBack (0)

2009.06.23

ウェールズSQの「ウェールズ」というのはラテン語で「ホンモノ」(Verus)という意味らしいです。

 去年「第57回ARDミュンヘン国際コンクール」の弦楽四重奏部門で、日本から参加した「ウェールズ四重奏団」が第3位を獲得したことは、やくぺん先生のブログで大きく取り上げられたこともあり、ご存じの読者も多いかと思います。このカルテットがメンバー2人を入れ替えて以来初めての演奏会を静岡県・袋井市の「月見の里学遊館」で開くという情報を、ホールスタッフの方から直々に頂きましたので、「これは行かねば!」と片道1000円の高速道路に乗って袋井まで出かけて参りました。当ブログのコメント欄で情報を寄せて頂いたホールスタッフの方には、この場を借りまして御礼を申し上げます。ほんとうにありがとうございます。

Fukuroi01
 
(写真1)会場の「月見の里学遊館」。

Continue reading "ウェールズSQの「ウェールズ」というのはラテン語で「ホンモノ」(Verus)という意味らしいです。"

| | Comments (0) | TrackBack (0)

2009.06.20

アントネッロの2008年名古屋ライヴ「ビバ・チャコーナ!」がネット上で配信されていた

 ウェブラジオの番組表を作ってる合間にコンサートに行きたくなったので「WEBぶらあぼ」でコンサート検索してたら、「Bravissimo!」「宗次ホールライヴ2008」と書かれたバナーを発見しました。どうやら先月くらいからiTunesでライヴ音源が購入可能になってたみたいです。この日私も会場に居たのですが、小振りながらもそれなりにちゃんとした録音装置が設置されているのを見て「もしかして…」とは思いましたが。

 ともあれ有料(全部聞くには1800円必要)とはいえ、ネット環境が整備されていれば誰もがこのライヴを耳にすることができるようになったわけで、これは実に喜ばしいことであります。

Continue reading "アントネッロの2008年名古屋ライヴ「ビバ・チャコーナ!」がネット上で配信されていた"

| | Comments (0) | TrackBack (0)

テノールホルンの意外な活用法

 テノールホルンという楽器は、マーラーの交響曲第7番の冒頭部で「♪パパ~~パパ~」と野太い音を出す楽器としてクラヲタにお馴染みですが、こんな使い方もあったんですねぇ。フライブルクのパブでは、テノールホルンをあることに利用しています(参照)。どんなことかというと…。

Continue reading "テノールホルンの意外な活用法"

| | Comments (2) | TrackBack (0)

2009.06.17

ピアノを弾く猫のための協奏曲

 読者の皆さん!「最近ワールドワイドな注目を集めているピアニストは誰?」と尋ねられたらどう答えますか?まあ日本人的には辻井伸行なのでしょうが、彼の「ハンマークラヴィーア」の百倍以上のアクセスをYouTubeで稼いでいるピアニストが話題になっています。

 そのピアニストの名は「ノラ」。6歳のアメリカン・ショートヘアーです…。て猫やないかい!(笑)

 ピアノ教師のBetsy Alexanderさんに拾われたノラは、(おそらくは)ご主人様のピアノ演奏にインスパイアされて鍵盤に向かうようになりました。その演奏の様子は次々にYouTubeにupされています。ノラの真摯で率直なピアニズムが世界の注目を集めているのか、単にネット住人に猫好きが多いからアクセスが多いだけなのか、わたしには判りませんが、ともあれノラの動画は現在までに累計一千万アクセスを軽く超えています。もはやノラは世界的なアイドル猫なのです。

 そんな世界的ピアニスト猫に触発されたリトアニアの指揮者、ミンダウガウス・ピエカイティス氏が今月、ノラのピアノ演奏に小管弦楽の伴奏をつけた作品を発表しました。

 「人間と動物との、妙なる調和のハーモニー」といえる、このコンチェルトの初演を伝えるリトアニアのニュース番組の映像です。どうやらピエカイティス氏は、ノラと生演奏での共演を実現させたいようです。がんばってください。

(参照)
PetPress.jp - ピアノを演奏する猫“ノラ”!シェルターの猫からショウビズ界のスターへ- アメリカ -
BBC NEWS. Piano-playing cat takes centre stage

| | Comments (0) | TrackBack (0)

«グスタフ・マーラー・ブログ